
もつ鍋にしらたきを入れると、つるんとした食感が加わって、スープの旨みも余すところなく楽しめます。ところが、袋から出してそのまま鍋に入れてよいのか、下茹でしたほうがよいのか、少し迷いますよね。
結論からいうと、しらたきは基本的に下茹でするのがおすすめです。必須とまではいえませんが、独特のにおいやアク、水っぽさを抑えやすくなります。今回は、もつ鍋でしらたきをおいしく仕上げる下ごしらえと、入れるタイミングのコツをわかりやすくご紹介します。
もつ鍋のしらたきに下茹でが必要な理由
独特のにおいを抑えやすい
しらたきは、こんにゃくと同じ原料から作られる食品です。袋を開けたときに、少しツンとしたにおいを感じることがありますよね。これは袋の中の水や、こんにゃく由来の成分によるものです。
そのまま鍋に入れても食べられますが、においがスープに移ると、もつの風味やだしの香りを邪魔してしまうことがあります。沸騰した湯で短時間ゆでるだけでも、気になるにおいは軽くなりやすいですよ。
アクや余分な水分を抜く
しらたきの下茹では、におい対策だけではありません。表面に残ったアクを落とし、袋の中の水分を減らすことで、もつ鍋のスープが薄まりにくくなります。
もつ鍋は、もつの脂とスープの味わいが魅力の料理です。しらたきから水分が多く出ると、せっかくの味がぼやけることも。ひと手間かける価値は、ここにもあるんです。
スープを含みやすくなる
下茹でしたしらたきは、表面が整い、スープの味がなじみやすくなります。さらに、ゆでたあとに水気をしっかり切れば、鍋の中で味を薄めにくくなるでしょう。
しらたき自体は淡白な味わいですが、その分、スープの旨みを受け止めるのが得意です。醤油味や味噌味はもちろん、塩味のもつ鍋にもよく合います。
しらたきの下茹で方法と臭みを抑えるコツ
基本は3〜5分ゆでる
まず、しらたきを袋から出してザルにあけ、流水で軽く洗います。食べやすい長さに切ってから、沸騰した湯に入れ、3〜5分ほどゆでれば基本の下処理は完了です。
ゆで終わったら、ザルにあげて水気を切ります。ここで水分が残っているとスープが薄まりやすいので、しばらく置いて自然に水を切るか、キッチンペーパーで軽く押さえるとよいでしょう。
塩もみを加える方法
においが気になる場合は、ゆでる前に塩もみを加える方法もあります。しらたきに塩をまぶして軽く揉み、数分置いてから流水で洗い、その後に沸騰した湯でゆでます。
塩を使うと余分な水分が出やすくなり、食感が締まりやすいのもポイントです。ただし、強く揉みすぎるとしらたきが切れやすくなるため、力加減はやさしく。短時間で十分です。
から炒りで水分を飛ばす
下茹でのあと、フライパンや鍋で油を使わずに軽くから炒りする方法もあります。水分が飛ぶことで、しらたきにスープの味が入りやすくなり、ぷりっとした食感も出やすくなります。
ただ、もつ鍋に使うなら、毎回から炒りまでしなくても大丈夫です。においが強い商品や、味をしっかり含ませたいときに取り入れるくらいで十分でしょう。商品に「あく抜き不要」と書かれている場合は、流水で洗うだけでも使えます。
もつ鍋にしらたきを入れる手順とタイミング
下ごしらえは鍋を作る前に
しらたきは、鍋に入れる前に下処理を済ませておきます。流水で洗い、食べやすい長さに切り、必要なら塩もみをしてから3〜5分ゆでましょう。
長いままだと、取り分けるときに他の具材と絡みすぎることがあります。目安としては、10〜15cmほど。箸でつまみやすく、口にも運びやすい長さです。
鍋には早めに加える
下茹でしたしらたきは、もつやキャベツなどと一緒に、比較的早い段階で鍋に加えるのがおすすめです。スープが温まり始めたころに入れて、味を含ませるイメージですね。
しらたきは煮崩れしにくく、少し煮込んでも形が残ります。もつの脂やだしを吸わせたいなら、後半に慌てて入れるより、早めに入れたほうがおいしく仕上がります。
具材を入れる順番にもひと工夫
鍋にスープを入れたら、まずもつやしらたき、火の通りに時間がかかる具材を加えます。その上にキャベツなどを重ね、最後にニラをのせる流れが作りやすいでしょう。
もつは煮すぎると脂が抜けすぎることがあるため、グラグラと長時間煮続ける必要はありません。しらたきは早め、ニラは仕上げの少し前。この違いを意識すると、食感のバランスが整います。
しらたきをもっとおいしくする組み合わせと注意点
キャベツやニラと合わせる
しらたきと相性がよい定番具材は、キャベツとニラです。キャベツの甘み、ニラやにんにくの香り、もつの濃厚な旨みを、しらたきがつるんとまとめてくれます。
しらたきは味が淡白なので、香味野菜の風味を邪魔しません。食感の違いも楽しめるため、脂の多いもつ鍋を少し軽やかに食べたいときにも向いています。
ごぼうやきのこもおすすめ
ごぼうを加えると香りが増し、スープに奥行きが出ます。しらたきとごぼうは食感の相性もよく、噛む楽しさを足したいときにぴったりです。
えのきやしめじなどのきのこ類も、だしを含みやすい具材です。ただし、きのこやしらたきを入れすぎるとスープを吸って量が増え、味が足りなく感じる場合があります。具材は鍋の七分目くらいを目安にすると安心です。
味が薄くなったときの調整
しらたきや野菜を多めに入れて味が薄くなったら、スープを少し足して調整します。市販のスープを使う場合は、最初から全部入れず、後から追加できるよう少し残しておくと便利です。
手作りなら、だし、醤油、味噌、塩などを少量ずつ加えます。一度に入れすぎると濃くなって戻しにくいので、味見をしながら少しずつ。締めにちゃんぽん麺やご飯を入れるなら、具材を食べた後の味も考えて整えたいところです。
もつ鍋のしらたきに関するよくある質問
Q1. しらたきは下茹でしないと食べられませんか?
下茹でしなくても食べられます。ただし、においやアク、水っぽさが気になることがあるため、基本的には下茹でがおすすめです。
「あく抜き不要」と表示された商品は、袋から出して流水で洗うだけで使える場合があります。パッケージの表示を確認し、調理時間を短くしたいときはそのまま鍋に加えてもよいでしょう。
Q2. しらたきの下茹で時間は何分ですか?
目安は3〜5分です。においがそれほど気にならない商品なら3分程度、しっかり下処理したい場合は5分ほどゆでます。
長くゆですぎても大きなメリットはありません。ゆでたあとは水気を切り、必要であればから炒りしてから鍋に入れると、味がなじみやすくなります。
Q3. もつとしらたきを一緒に下茹でしてもよいですか?
衛生面やにおい移りを考えると、別々に下処理するのがおすすめです。もつには脂やアクが出るため、しらたきと同じ湯でゆでると、しらたきに余分な脂やにおいがつくことがあります。
それぞれを下処理してから鍋に合わせるほうが、スープの味も整いやすくなります。少し手間に見えますが、どちらも数分でできる工程。仕上がりの違いを感じやすい部分ですよ。
もつ鍋のしらたきは、下茹でなしでも使える一方、3〜5分ほどゆでておくと臭みやアク、水っぽさを抑えやすくなります。下茹で後にしっかり水気を切り、もつやキャベツと早めに鍋へ入れるのがコツです。
しらたきは、濃厚なもつ鍋をつるんと食べやすくしてくれる具材。まずは基本の下処理から試して、好みで塩もみやから炒りも取り入れてみてください。いつものもつ鍋が、ぐっと味わい深くなるかもしれません。

