
もつ鍋を楽しんだ翌日、鍋に少しだけスープや野菜が残っていることはありませんか。捨てるのはもったいないけれど、同じもつ鍋をもう一度食べる気分ではない……そんなときに試してほしいのが、もつ鍋の残りで作るカレーです。
実はこれ、具材のうまみがすでにスープに溶け込んでいるので、最初から作るカレーよりも味に深みが出やすいんです。にんにくやだしの香りもほんのり残り、いつものカレーとは違う、やみつきになる一皿に仕上がりますよ。
作り方は難しくありません。残ったもつ鍋に野菜とカレールーを加えるだけ。ただし、味が濃くなりすぎたり、もつが硬くなったりしないためのコツがあります。今回は、翌日のリメイクをおいしくするポイントから、具体的な手順、よくある疑問までまとめてご紹介します。
もつ鍋の残りがカレーに向いている理由
スープに具材のうまみが溶けている
もつ鍋のスープには、もつのうまみ、野菜の甘み、にんにくや唐辛子の風味が重なっています。食べ終わるころには具材から味がしっかり出ているため、カレーのベースとして使うと、短時間でもコクのある味になりやすいんです。
特にしょうゆ味や味噌味のもつ鍋は、カレーとの相性が良好です。和風だしの香りがカレーに加わり、どこか親しみやすい味に仕上がります。普段のカレーにだしを少し加える感覚に近いかもしれませんね。
もつの脂がカレーにコクを加える
もつ鍋ならではの魅力は、やはりもつの脂です。スープに溶け込んだ脂がカレーにコクを加えるので、少ない材料でも満足感が出ます。もつが残っていれば、そのまま具材として楽しめるのもうれしいところ。
一方で、脂が多いと重たく感じる場合もあります。冷蔵庫で保存していたスープの表面に白く固まった脂があれば、好みに合わせて少し取り除いてください。全部取る必要はありません。ほどよく残すくらいが、風味と食べやすさのバランスを取りやすいですよ。
カレールーは普段より少なめから
もつ鍋のスープには、すでに塩分や調味料が入っています。そこへ普段と同じ量のカレールーを加えると、塩辛くなってしまうことがあるんです。まずは表示量の半分から少なめに入れ、味を見ながら追加する方法がおすすめです。
ルーを入れる前にスープを味見すると、仕上がりを想像しやすくなります。少し薄いくらいでも、ルーを加えると味はしっかり整います。最初から入れすぎないことが、もつ鍋カレーの大切な基本です。
おいしいもつ鍋カレーにする具材と味付け
追加する野菜は定番で十分
新しく加える具材は、玉ねぎ、にんじん、じゃがいもが基本です。玉ねぎは甘み、にんじんは彩り、じゃがいもは食べ応えを補ってくれます。もつ鍋の中にキャベツやニラが残っていれば、それらも無理に取り出さず、そのまま使って大丈夫です。
ただし、ニラやもやしなど火が通りやすい具材は、煮込みすぎると食感が失われます。最初から入れるより、仕上げの少し前に加えるほうが、色と歯ごたえを残しやすいですよ。
もつが残っていないときの工夫
もつを食べきってしまっても、カレー作りをあきらめる必要はありません。スープと野菜だけでも十分おいしく作れますし、豚肉、牛肉、鶏肉などを追加してもよく合います。薄切り肉なら火が通りやすく、手軽にボリュームを増やせます。
肉を加える場合は、別のフライパンで軽く焼いてから鍋に入れると、香ばしさが出ます。もちろん、洗い物を増やしたくなければ、野菜を煮る途中でそのまま加えても問題ありません。忙しい日のリメイク料理ですから、無理なく作れる方法を選びましょう。
味を整える調味料の選び方
味噌味のもつ鍋なら、カレールーだけでも濃厚に仕上がります。しょうゆ味や塩味で少し軽く感じる場合は、少量のめんつゆやしょうゆを加えると、だしの風味がまとまりやすくなります。
反対に、味が濃いときは水やだしを加えて調整します。牛乳や豆乳を少し加えると、辛さや塩気がやわらぎ、まろやかなカレーになりますが、入れすぎるとスープの風味がぼやけることも。まずは大さじ1〜2杯程度から試してみてください。
残りものつ鍋で作るカレーの簡単な手順
材料の目安をそろえる
2〜3人分なら、残ったもつ鍋のスープは400〜600mlほどが目安です。残りのもつや野菜に加えて、玉ねぎ1/2個、にんじん1/3本、じゃがいも1個、カレールーは表示量より少なめに用意します。
スープが少ない場合は、水を足して全体量を調整できます。味が薄くなりそうなら、少量の鶏がらスープの素や和風だしを加える方法もありますが、もつ鍋の味が濃い場合は不要です。まずはスープそのものの味を確認しましょう。
野菜を炒めてから煮込む
鍋に少量の油を入れ、玉ねぎを炒めます。しんなりしてきたら、にんじんとじゃがいもを加えて、表面に油が回るまで炒めてください。このひと手間で、野菜の甘みが引き出され、香りも立ちやすくなります。
そこへ残ったもつ鍋のスープと具材を加えます。スープが少なければ水を足し、野菜がやわらかくなるまで中火で煮込みます。もつがすでに煮えている場合は、長時間煮込まず、温める程度にすると硬くなりにくいですよ。
火を止めてルーを溶かす
じゃがいもに竹串がすっと通るくらいになったら、いったん火を止めます。カレールーを少しずつ割り入れ、鍋底からゆっくり混ぜて溶かしてください。火をつけたまま急いで混ぜると、鍋底にルーが沈んで焦げやすくなります。
ルーが溶けたら弱火に戻し、数分煮込んでとろみを確認します。水っぽいときは、ふたを外して少し煮詰めるのが先です。それでも足りなければ、水溶き片栗粉を少量加える方法もあります。片栗粉は一度に入れず、少しずつ調整するのがコツです。
失敗しないために押さえたいポイント
味が濃い・しょっぱいとき
もつ鍋カレーで起こりやすい失敗が、味の濃さです。カレールーを多く入れすぎた場合は、水や無塩のだしを少しずつ加え、弱火でなじませます。じゃがいもや玉ねぎを追加する方法もありますが、具材を増やすぶん、全体量も多くなります。
牛乳や豆乳を加えてまろやかにするのもひとつの手です。ただし、味が薄まったからといって、すぐにルーを追加すると再び濃くなることがあります。加えたあとは少し煮てから、落ち着いて味を見てください。
とろみがつかないとき
スープが多い、具材から水分が出たなどの理由で、とろみが足りないことがあります。まずはふたを外し、弱めの中火で煮詰めてみましょう。焦げないように、ときどき鍋底から混ぜるのを忘れずに。
急いでいるときは、水溶き片栗粉が便利です。片栗粉と水を同量程度に混ぜ、火を弱めた鍋へ少量ずつ加えます。入れたらすぐに混ぜ、しっかり沸かしてから次を加えると、ダマになりにくくなります。
保存と温め直しにも注意する
残ったもつ鍋は、室温に長く置かず、粗熱が取れたら早めに冷蔵庫へ入れます。保存する際は清潔な容器に移し、翌日を目安に使い切ると安心です。においや見た目に違和感がある場合は、無理に食べないでください。
翌日にカレーへリメイクしたら、中心までしっかり温まるように加熱します。電子レンジを使うときは、途中で一度混ぜると温まり方が均一になりやすいですよ。作ったカレーをさらに長く保存する場合は、小分けにして冷やすことも大切です。
もつ鍋カレーについてのよくある質問
Q1. もつ鍋のスープが少なくても作れますか?
はい、作れます。水を足して、必要なら鶏がらスープの素や和風だしを少量加えてください。ただし、もつ鍋の味がすでに濃い場合は、だしを足すと塩辛くなることがあります。水だけを加え、カレールーで味を整えるほうがよい場合もあります。
Q2. もつが硬くならない方法はありますか?
もつがすでに煮えているなら、最初から長く煮込まないことがポイントです。野菜を先に煮て、じゃがいもがやわらかくなったころに、もつを加えて温める程度にしましょう。大きなもつは食べやすいサイズに切っておくと、カレーとのなじみもよくなります。
Q3. カレーうどんにもできますか?
もちろんです。カレーを少し水やだしでのばし、ゆでたうどんにかければ、もつ鍋の風味を生かしたカレーうどんになります。仕上げに長ねぎや七味を添えると、だしの香りがさらに引き立ちますよ。
ごはんにかけるカレーとは違い、うどんにするとスープの味わいを楽しみやすいのも魅力です。残ったスープが少ないときにも、うどん用にのばせば無駄なく使い切れます。
もつ鍋の残りは、翌日にカレーへ変えるだけで、まったく別の料理として楽しめます。だしやもつの脂があるからこそ出せる、深いコクが魅力なんです。
ポイントは、カレールーを少なめから加えること、もつを煮込みすぎないこと、そして味ととろみを少しずつ調整すること。冷蔵庫に残った鍋を見つけたら、ぜひ一度、もつ鍋カレーに挑戦してみてください。きっと「翌日のほうが楽しみかも」と思える一皿になりますよ。

